変わらぬ想い
その数日前から自分は気付いてた。
なんとなく、自分じゃない今の自分に。
普段の私なら、仕事中に泣くなんて有り得ない事。
鬱だって診断された後だって、仕事中だけは絶対涙なんて見せた事は無かったんだよね。
毎日汗びっしょりでホール中駆け回り、スタッフの中でも一番元気な私。
機嫌の悪いお客様にさえ、笑顔いっぱい振り撒いて。
そんな私が
店のカウンター裏にある景品倉庫内で、必死に涙を堪え我慢してた。
元々負けず嫌いな私。
人前で涙なんか見せられるわけがない。
ううん、楽しかっんだよ。
パチ屋の仕事はキツイけど、私には楽しかったから、だから毎日笑えた。
だけど…
最近はダメだ。
人の話を聞いてるだけなのに、勝手に涙が出そうになる。
ホールの呼び出しランプ無視して、景品倉庫に逃げる回数が日に日に増えて行く。
大好きだった仕事が、今は苦痛にしか感じない。
私の店はね、もうすぐクリスマスイベント。
毎年ね、クリスマス時期になると店のスタッフはサンタ服でコスプレしながらイベントをやるんだ。
ちょっと丈が短めで、ミニでは無いけど足は膝上が少し見えるくらいの赤いワンピ。
だけどね。
去年着た時と同じサイズのワンピ。
今年はゆるゆる…
そりゃそうだ。
考えてみたらその時の私、体重かなり減ってたもん。
5㎏?いやいや、10㎏は落ちてたな。
いわゆる拒食症ってやつ。
最近じゃ食欲だけじゃなく、まともに眠る事も出来なくなってた。
眠剤飲んでも中々眠れずに、やっと眠れたと思いきや、2時間で目が覚めてしまう。
そんな辛い生活をしながらも、ブサの言葉だけが私の救いだったな。
「もしも3年一緒に過ごせたら、その時は結婚しよう」
赤ちゃんが居なくなった後、私に言ってくれた言葉。
その言葉を信じて、彼に他の異性が現れようとなんだろうと、鬱になりながらも一緒に居たかった。
そんな彼と迎える2年目のクリスマスはもう間近。
ねぇブサ。
今年も一緒に過ごしてくれるよね?
私、信じてるよ。
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